日商簿記3級対策~科目別解説「差入保証金」~
今回は「差入保証金」について解説していきます。
消費税について
今回は差入保証金です。
差入保証金とは、ある契約で債務者(お金を支払う人)が債権者(お金をもらう人)に対して支払う保証金のことです。
契約をを確実なものにするためという目的があります。
イメージとしては、アパートを借りる時に払う敷金です。敷金は差入保証金の一種です。
敷金はアパートを解約する時に戻ってくる仕組みになっています。多くのケースではクリーニング代などが引かれた残額が戻ってきたりします。
「差入保証金」は資産科目になります。
あとでお金が戻ってくるからです。売掛金などと同様に、後でお金に変わるから資産となります。
差入保証金の仕訳について
以下のケースで説明します。
①営業契約を結んで保証金を支払ったとき
②不動産の賃借契約を結んで敷金を支払ったとき
営業契約を結んで保証金を支払ったとき
以下の例で説明します。
「A社と営業契約を締結し、保証金として200,000円を小切手を振出して支払った。」
(貸)当座預金 200,000 |
「差入保証金」という「資産」が増えたため借方(左側)へ記入。
「当座預金」という「資産」が減ったため貸方(右側)へ記入。
保証金を払っているので、差入保証金(資産)の増加します。小切手を振出しているので、当座預金(資産)の減少となります。
不動産の賃借契約を結んで敷金を支払ったとき
以下の例で説明します。
「店舗を賃借し、敷金100,000円を現金で支払った。」
以下の例で説明します。
「A社と営業契約を締結し、保証金として200,000円を小切手を振出して支払った。」
(貸)現金 100,000 |
「差入保証金」という「資産」が増えたため借方(左側)へ記入。
「現金」という「資産」が減ったため貸方(右側)へ記入。
保証金を払っているので、差入保証金(資産)の増加します。現金で支払っているので、現金(資産)の減少となります。
学習のポイント(実務小話)
今回は、差入保証金について解説しました。
アパートなどの賃貸の時に支払う敷金に代表される「差入保証金」は、後々戻ってくるので「資産」になります。
しかし、通常、契約期間は長期に渡りますのでの終了まで戻ってこないのです。
そのため長いこと資産に同じ額が計上されていたりします。
簡単に言えば、契約開始時に支払って、契約中は資産に計上しておいて、契約終了に伴って減少する。
このように理解しておけば大丈夫です。
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