日商簿記3級対策~「買掛金元帳」~
今回は「買掛金元帳」について解説していきます。
買掛金元帳について
今回は、買掛金元帳について説明します。
買掛金元帳とは、仕入先別に買掛金の取引を記入して管理する「補助元帳」です。
仕入先別に管理するので「仕入先元帳」ともいわれます。
買掛金元帳の記入方法
以下の取引を例に、買掛金元帳への記入方法を説明します。
帳簿の形式は売掛金元帳と、ほぼ同じです。
6/1 買掛金の前月繰越は2,000円である。
6/5 会社Aから商品4,000円を掛けで仕入れた。
6/10 上記から商品1,000円を返品した。
6/15 商店Aに対する買掛金3,000円を現金で支払った。
仕訳を
6/5
(借)仕入 4,000 | (貸)買掛金 4,000 |
6/10
(借)買掛金 1,000 | (貸)仕入 1,000 |
6/15
(借)買掛金 3,000 | (貸)現金 3,000 |
買掛金元帳は以下のようになります。
記入のポイントを説明します。
①取引先名
買掛金元帳は仕入先ごとに作成するので、表の上部には取引先名を記入。
②借方・貸方欄
「買掛金」は「負債」です。
増えたら貸方、減ったら借方です。
これと同じ要領で記入。
③借/貸欄
残高がプラスであれば「貸」、マイナスであれば「借」と記入。
売掛金元帳と逆です。
④次月繰越と締め処理
摘要欄に「次月繰越」と書いて、残高を記入。
次月繰越は少し混乱するかもしれません。
プラスであれば借方に、マイナスであれば貸方に記入する事になります。
繰越すため、前月の残高を0にして次月に移動させるイメージです。
そうすることで、その月の借方と貸方の合計が一致します。
貸方と借方を記入して借方と貸方の合計額を記入し、二重線で締めます。
学習のポイント(実務小話)
今回は、買掛金元帳について解説しました。
簿記3級で学習する帳簿の中では、売掛金元帳同様、シンプルです。
仕訳がほぼそのまま帳簿になります。
買掛金元帳と売掛金元帳はセットで覚えましょう。
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