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【経理実務へ役立つ】社会人のための簿記3級講座~「支払手形記入帳」~【独学で簡単に理解】

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日商簿記3級対策~「支払手形記入帳」~

今回は「支払手形記入帳」について解説していきます。

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こんにちは、ゆきじろうです。
簿記学習を社会人から知識ゼロで始めて公認会計士になりました。
簿記は決算書が読めたり経営が分かったり決して無駄にはなりません。簿記には人生を変える力があります元銀行員で経理経験もありますので実務の話も交えつつ、簿記の理解が深まり簿記が好きになるような解説を心がけていきます。

支払手形記入帳について

今回は、支払手形記入帳について説明します。

受取手形記入帳とは

支払手形記入帳とは、支払手形の取引を記入していく補助記入帳です。

大きな会社ともなると、受取手形も多数あり、それぞれに期日や金額、当事者が異なりますから、会計帳簿を作って内容を記録し整理することが必要です。

支払手形は特に銀行の残高不足など支払いが遅れたりすると、不渡りになったりして会社の運営に非常に大きな影響があります。

そこで「支払手形記入帳」を作成して管理します。

受取手形記入帳への記入例

取引の例を使って説明します。

8/1 会社Aより、商品3,000円を仕入れ、約束手形で支払った。
手形No.15 満期日6/30 支払場所N銀行
8/15 会社Bより、指図人会社Cとする為替手形6,000円の引受けを求められ、引き受けた。
手形No.16 満期日7/31 支払場所M銀行
8/30 No.15の手形を決済し、小切手を振り出して支払った。

上記3つの取引を仕訳すると、以下のようになります。

(借)仕入    3,000 (貸)支払手形 3,000
(借)買掛金  6,000 (貸)支払手形 6,000
(借)支払手形 3,000 (貸)当座預金 3,000

これを元に、支払手形記入帳へ記入すると、以下のようになります。

支払手形記入帳のポイントを解説していきます。

たくさん項目がありますが、順番にゆっくり確認していけば難しくありません。

①摘要

支払手形の相手型の勘定科目を記入。

②受取人欄

手形代金を実際に受け取る人を記入。

③振出人

「手形を振り出した人=振出人」を記入。

③てん末欄

手形が決済され手形がなくなったときに記入。

為替手形の場合は、支払人欄と振出人または裏書人欄が異なります。

以下の当事者の関係を思い出しましよう。

振出人(手形作成者、差出人)=手形を振り出した人(お金は支払わない)
受取人(指図人)=手形を受け取った人(お金を受け取る人)
支払人(名宛人、引受人)=手形を引き受けた人(お金を支払う人)

学習のポイント(実務小話)

今回は、支払手形記入帳について解説しました。

受取手形記入帳とほぼ同じフォーマットですね。

同じように期日管理をしていきます。

受取手形の相手から入金がないのも困りますが、自分が支払手形の支払いを遅れてしまうことは影響が大きいです。

ニ度目の不渡りで銀行取引停止処分になってしまいます。そうなると事実上会社としての存続が難しくなってしまいます。

帳簿をつけてしっかり管理することが大切です。

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