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【経理実務へ役立つ】社会人のための簿記3級講座~「受取手形記入帳」~【独学で簡単に理解】

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日商簿記3級対策~「受取手形記入帳」~

今回は「受取手形記入帳」について解説していきます。

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こんにちは、ゆきじろうです。
簿記学習を社会人から知識ゼロで始めて公認会計士になりました。
簿記は決算書が読めたり経営が分かったり決して無駄にはなりません。簿記には人生を変える力があります元銀行員で経理経験もありますので実務の話も交えつつ、簿記の理解が深まり簿記が好きになるような解説を心がけていきます。

受取手形記入帳について

今回は、受取手形記入帳について説明します。

受取手形記入帳とは

受取手形記入帳とは、受取手形の取引を記入していく補助記入帳です。

大きな会社ともなると、受取手形も多数あり、それぞれに期日や金額、当事者が異なりますから、会計帳簿を作って内容を記録し整理することが必要です。

そこで「受取手形記入帳」を作成して管理します。

受取手形記入帳への記入例

取引の例を使って説明します。

6/1 会社Aへ商品2,000円を売り上げ、代金は約束手形で受け取った。
手形No.5 満期日7月31日
7/7 会社Bへの売掛金7,000円の決済で、会社B振り出し、会社C支払の為替手形を受け取った。
手形No.10 満期日8月31日
7/31 No.5の手形が無事決済され、当座預金に振り込まれた。

上記3つの取引を仕訳すると、以下のようになります。

(借)受取手形 2,000 (貸)売上 2,000
(借)受取手形 7,000 (貸)売掛金 7,000
(借)当座預金 2,000 (貸)受取手形 2,000

これを元に、受取手形記入帳へ記入すると、以下のようになります。

受取手形記入帳のポイントを解説していきます。

たくさん項目がありますが、順番にゆっくり確認していけば難しくありません。

①摘要

受取手形の相手方の勘定科目を記入。

②支払人欄

手形代金を支払う人を記入。

③振出人または裏書人欄

「手形を振り出した人=振出人」もしくは「裏書を記入した人=裏書人」を記入。

手形に裏書きをし、手形を譲り渡す者を「裏書人」といいます。裏書きによって手形を譲り受ける者は「被裏書人」といいます。ここで登場するのは「裏書人」です。

③てん末欄

手形が決済されたり、裏書譲渡や割引きを行って手元から受取手形がなくなったときに記入。

為替手形の場合は、支払人欄と振出人または裏書人欄が異なります。

以下の当事者の関係を思い出しましよう。

振出人(手形作成者、差出人)=手形を振り出した人(お金は支払わない)
受取人(指図人)=手形を受け取った人(お金を受け取る人)
支払人(名宛人、引受人)=手形を引き受けた人(お金を支払う人)

学習のポイント(実務小話)

今回は、受取手形記入帳について解説しました。

約束手形は、振り出した人がお金を払うという単純な手形ですが、厄介なのが為替手形ですね。

為替手形を理解した上での帳簿記入ということですから、少し応用になっています。

受取手形記入帳がよく理解できない場合は、約束手形や為替手形の処理を復習してみるとよいと思います。

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