公認会計士試験に合格するための勉強時間とは?
今回は、実際の勉強経験から、公認会計士試験合格に必要な勉強時間について考察します。
一般的に公認会計士試験に合格するには3,000時間必要だということが言われます。
この3,000時間という時間を基準に合格までに必要な時間を検討していきます。
知識0の状態から勉強を始め、専念受験生に引けを取らない成績で合格。
得意科目は会計学で、論文式試験では偏差値60越え、上位10%以内の成績でした。
専念受験生の場合3000時間
受験に専念できる環境であれば、1年は365日、週に1日は勉強の休日を設け、6/7の312日は勉強日という前提とします。
3000時間÷312=約9.6時間
つまり、1年で合格を目指す場合、週1日休みで、毎日10時間勉強する必要があります。
これができる人は少ないので、優秀な受験生でも2年、3年かかるという計算になります。
なかなか信ぴょう性があるデータです。
社会人の公認会計士試験受験生の場合
社会人受験生の場合を考えます。
週1日は勉強休日を取り、1日に確保できる勉強時間が3時間だとすると、
1年間で確保できる勉強時間は、3時間×312日=936時間となります。
ということは、計算上、3年かければ概ね3,000時間確保できると。
つまり、3年きちんと勉強すれば、社会人でも公認会計士試験に合格することが可能であるということです。
あくまでも理論値です。
上記の計算を自分の体験から検証してみる
上記の計算を自分の受験経験と照らし合わせて考えてみます。
3,000時間で合格できるという前提
3,000時間で公認会計士試験に合格できるという前提は、概ねその通りだと思います。
試験勉強を始めた最初の年は、年間300時間ぐらいしか勉強できてませんでした。
しかし、合格した年では、少なくとも700時間くらいはやっていたのではないかと思います。
勉強は質×量ですから単純に時間だけでは測れないものがありますが、3,000時間というのはいい線いってると思います。
ところで、勉強方法として質を重視するという方法はあまりおすすめできません、量を目指してその中で質を高めていくというスタンスの方が学習は進みます。
1日3時間勉強時間が確保できるという前提
社会人で1日3時間の勉強時間を確保できるのかという前提です。
確かに残業が多いときは無理でした。
ただ、定時かそれに近い時間で帰れるという条件が加われば可能です。
他の記事でも書いてますが、1日3時間の勉強は隙間時間を使えば可能です。
朝、昼、晩に勉強する時間を分散させるのです。
これが私が合格することができた核心部分なので、他の記事でも繰り返し伝えていきたいと思います。
まとめて夜に3時間やろうとするのは、正直しんどいと思います。
3年間勉強を継続できるという前提
これは可能です。
要するに勉強を習慣化させればいいのです。
習慣化させればあとは体が勝手にやります。習慣になるまで刷り込んでください。
人間には恒常性維持機能があります。習慣化するとそれを継続する方がストレスがかかりません。
物理の慣性の法則と同じですね。摩擦や抵抗が存在しなければ、進み続けるものは進み続け、止まり続けるものは留まり続けます。
習慣化までの継続力があるかどうかという問題がまた別にありますが。
公認会計士試験合格までに誰しも通る大きな道がある
今回は勉強時間に焦点を当ててみましたが、受験生それぞれ勉強している内容が違うので、勉強時間を基準に考えて意味があるのかと思う方もいらっしゃると思います。
それについてはその通りです。勉強している内容が全く同じという受験生はいません。
それぞれ予備校も違い、勉強してる科目、勉強した部分、すべてが違っています。
ただ、大きな視点で考えると、公認会計士試験に合格するためには、ある程度、誰しも通る大きな方向性というか、道があると思います。
大体の人が、勉強の最終段階になると、教材が絞れてきて、ルーティンワークとしてその絞った教材の見直しをやるという風になっていきます。
勉強できる時間というのはその合格への道を進むスピードと考えてもよいと思います。
ですから、社会人であるとか、学生であるとか関係なしに、自分の持てる時間を使い、その合格への道を進めばよいと思います。
そうすれば必ず合格することができると思います。