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【簿記勉強】キャッシュ・フロー計算書の間接法を理解する①【本当にやさしく初級から解説】

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キャッシュフロー計算書の間接法とは?

貸借対照表と損益計算書

この2つはある意味メジャーな決算書です。

株主資本等変動計算書はとりあえず置いといて、もう一つ重要な決算書にキャッシュ・フロー計算書というものがあります。

このキャッシュ・フロー計算書は文字通り、キャッシュの増減を表す決算書です。

作り方には直接法と間接法があるというのはよく知られることです。

このうち間接法が理解しずらいという質問をよく受けます。

今日はキャッシュ・フロー計算書の間接法についてやさしく簡単に解説してみたいと思います。

間接法は直接法と何が違う?

まずは間接法と直接法の違いを理解しましょう。

キャッシュ・フロー計算書は大きく3つに区分されます。

営業活動によるキャッシュ・フロー

投資活動によるキャッシュ・フロー

財務活動によるキャッシュ・フロー

このうち直接法と間接法の違いは、営業活動によるキャッシュ・フローです。

投資活動によるキャッシュ・フローと財務活動によるキャッシュ・フローは、直接法・間接法で違いはありません。同じです。

直接法と間接法の作り方の違いとは?

直接法とはどういう方法か

まずは、直接法とはどういう作り方を言っているのかを理解しましょう。

増えた要因を直接表示するのが直接法です。

例えば、手持ちの現金が1,000円あるとします。

棚卸資産であるお菓子を2個400円で仕入れました。うち1個200円を400円で売りました。

棚卸資産200円、利益200円、手持ちの現金は1,000円となります。

このような例を考えてみます。

直接法的に表すならば、以下の通りです。

売上による現金の増加+400

仕入による現金の減少▲400

現金の純増       0

このような方法が直接法的な作成方法です。

次に間接法を見ていきましょう。

間接法とはどのような方法か

上記と同じ例で解説します。

利益スタートとなるのが間接法の特徴です。

細かいことを言えば税引前利益からスタートとなります。

利益     +200

棚卸資産の増加▲200

現金の純増    0

間接法でキャッシュを表すとこのような形になります。

不思議ですね、間接法って。

さて、順序だてて取引を追っていきますと、まず、400使って2個のお菓子仕入れました。棚卸資産400です。

そのうち1個売れて、残り1個200が売れ残ってます。そのため在庫である棚卸資産が200増加しています。

現金サイドから見ますと現金を2個の棚卸資産(お菓子)に変えたので、400現金が減ります。

うち棚卸資産の1個200は400で売れたので、売上400-棚卸資産200の差額200が現金の増加として利益へ回ります。

利益については、現金で決済したのかどうかという問題はありますが、とりあえず現金が増えたものと推定します。

そうして、キャッシュの増加としての利益が+200となります。

一方、現金をマイナスして購入した棚卸資産が200残っています。

以上から、キャッシュは利益+200、棚卸資産の増加▲200で現金の純増は0となります。

これが間接法です。

キャッシュの増減をキャッシュの増減以外から説明するのが間接法

間接法とは、キャッシュの増減をキャッシュの増減以外から間接的に説明する方法です。

今回は棚卸資産の増加と利益の面からしか説明してませんが、間接法の理解のポイントは、資産の増加の裏にはキャッシュの減少があり、負債の増加の裏にはキャッシュの増加があることをイメージすることです。

日本の上場企業のほとんどが間接法でキャッシュ・フロー計算書を作成しています。

そういう実情をみますと、直接法というのはかなり手間のかかる作成方法だということがわかります。

ですので、キャッシュフロー計算書を理解するには、間接法の理解がとても大切なのですね。

間接法についての理解が深まりましたでしょうか。

参考となれば幸いです。

以上、キャッシュ・フロー計算書の間接法を理解するでした。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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