人生はいつも緊急事態ではない
この仕事を完ぺきに仕上げなくては。
まだまだ完成度があまい。
そのように熱心に仕事に取り組む人は素晴らしい人です。
私もかつてはそうやって、ある意味完ぺき主義に近い思想で物事に取り組んできました。
日本製は信頼性が高いとか、精密だとか、世界で言われるゆえんは、このようないわゆる「日本人気質」が貢献しているということは大いにあると思います。
でも、真面目過ぎて自分を追い詰めていることはありませんか?
完璧主義は本当に完璧な結果を生んでいるか?
完璧主義とは、何事も完璧に仕上げないと気が済まない気質のことを言います。
人にもそれを求め、人に対して厳しくなりすぎることもあります。
人のいい加減な部分が許せなくて摩擦を生んだりしてしまいます。
ただ、完璧主義の人が行う仕事が本当に完璧なのか?
というと大いに疑問が残ると思います。
それは、完璧主義とは本人の主観だからです。
つまり自分が納得するかどうかなのです。
なので、本人が完璧にできたと思っていても、客観的には完璧ではないことも往々にしてあります。
そうなると、完璧主義な人が行ったとしても、成果としては完璧ではないということが起こりえます。
それがまたやっかいなところだと思います。
完璧主義は本人も苦しい?
完璧主義な気質の人は実は本人も苦しんでいるケースが多いこともあります。
人間は完璧ではないからです。
どうしても自分の精神を削ってでも完璧にやり遂げようとしてしまいます。
しかし現実には完璧にはできません。
そうして苦しみ、果てにはうつ病などの病気の原因になってしまいます。
これでは、「完璧」の状態から程遠いこととなってしまいます。
おすすめなのはハードルを下げること
よく会社を自分が辞めても、その会社は回っていくということを聞いたことがあると思います。
自分がやらないとと思っている人は、少し完璧主義の傾向があります。
自分がやらなくても、なるようになるのが世の中です。
少しぐらい仕事のクオリティが下がってもなんら問題ないのです。
そしてそのクオリティの差ももしかしたら自己満足にすぎないかもしれませんし。
大切なのは、自分のハードルを下げることです。
私が実践しているのは、70点で良しとすることです。
つまり70点主義です。
成果物も70パーセント出来上がったらリリースを考えます。
そうすると不思議なことに仕事の進みも早くなり、ストレスが軽減されました。
これでよかったんだと思いました。
100%完璧に仕上げたという仕事も、振り返ってみると大した意味はないのかもしれません。
それは、転職などを経験するとわかるのですが、過去熱心にやった仕事もその会社を辞めて振り返ってみるともう少しいい加減でよかったかなと思ったりしたものです。
私が根詰めて精度を高めた痕跡ってもうどこにも残っていません。
自分のやり方でなくてもいい。
少しくらい仕事が荒くても問題ない。
70点主義の方が早くて効率的なことも多いです。
私はこのように考えて少し心が楽になりました。
さて、今回は、完璧主義よりも70点主義で楽な人生について書いてみました。
ご参考になれば幸いです。