勝負の8月、公認会計士試験の直前期
公認会計士試験の論文式試験直前の過ごし方について紹介します。
公認会計士試験の論文式試験は毎年8月下旬の3日間(金・土・日)に行われます。そのため8月のお盆は受験生にとって最後の追い込みの超多忙な時期です。
勝負の8月、公認会計士試験の直前期です。
しかし、この論文式試験が終われば結果はどうあれ受験は終わりです。
11月に合格していれば最高ですが、不合格に終わってしまったとしても受験は一区切りです。いろいろと精神的に負荷のかかる時期ですが、あと一息です。
なにせ難関の短答式試験を合格し、論文式試験は合格率3割強です。
これを突破すれば人生はあきらかに変わるでしょう。何としてもぜひ合格したいところです。
知識0の状態から勉強を始め、専念受験生に引けを取らない成績で合格。
得意科目は会計学で、論文式試験では偏差値60越え、上位10%以内の成績でした。
公認会計士試験の論文式直前期にやるべきこととは?
この時間も差し迫り、あれもこれもと焦る中、何をやるべきか?
残り何日もないのに何をやっても一緒なのでは?
そもそも、そんなに詰め込まず頭と体を休めた方がよいのでは?
いろいろな考えが頭をよぎります。私も経験者ですから気持ちはすごくわかります。
経験からこれはやってよかったな、逆にやらない方がよかったなということを書きます。
参考になれば幸いです。
論文式試験直前にやっておいた方がよいこと
まずは、やっておいた方がよいことを紹介します。
論文式試験の過去問をみる(解かない)
過去問題5年分くらいは見ておいた方がよいと思います。
これには二つ意味があります。
論文式試験の形式・問題量や難易度を知っておくこと
もう既にやられてる人もいるかもしれませんが、本試験モードに移行する意味でも直前期には効果が大きいです。
予備校の答練は答練です。やはり何か本試験とは違います。
本試験の問題分文の言い回しや問題の量、難易度に慣れておくのです。どういう問われ方をするのかを知っておくことで、論点は異なりますが同じような回答の仕方で解ける問題もあるかもしれません。
一度見たところで慣れへんわ!と思うかもしれませんが、これは何気に大事です。
人間の学習能力、1度経験したことに対する2度目の能力の進歩を侮ってはいけません。
過去出題した問題を分析しておくこと
過去に出題された問題は2度と出ませんが、出ないところを知っておくことが、直前期の対策に役に立ちます。
あと、意外と過去出題された問題の周辺論点は出題されやすいので、その辺りの山を予想することにも役に立ちます。
私は過去5年の試験問題でどこが出題されたかを科目ごとにエクセルで一覧表にまとめていました。そうすると次はどこが出そうかなとか考えたり、自分が学習不足で危なそうなポイントが分かったりして、直前期の総仕上げとして非常に役に立ちました。
そのようにして学習の穴を埋めていくことで安心できました。
論文式試験直前期にやらない方がよかったこと
次にやらない方がよかったことを書きます。
新たな問題集に取り組むこと
直前期に新たな問題集にチャレンジするより、今までやってきたことの内容に濃淡をつけて、重要箇所をまとめておくことの方が重要だと思います。
また過度に負荷の高い目標は、精神に負荷をかけますし、気ばかり焦ってあまり身につかないような気がします。
もちろん、重荷にならない程度に新たな問題を解いておくことは差し支えないと思いますが、直前期に答練10回分やるぞーとかちょっとやめた方がいいかなと思います。
勉強以外のことを心配すること
受験会場で3日間無事に受けてこられるかな
受験票を忘れたらどうしよう
試験の最中に具合が悪くなったらどうしよう
論文式試験に落ちたらどうしよう
さまざまな不安や心配事が頭に浮かんでくるかもしれませんが、してもどうしようもないことは心配しない。
それに心配事のほとんどは起こりません。
実際、電卓と筆記用具を持って遅刻さえしなければ何とかなります。
今はできることをやる、それしかないのです。
勉強に集中しましょう。
本当に最悪、論文式試験に今年受からなくても全然大丈夫です。
私の経験からお話しますと、
自分のモチベーションが尽きてしまわない限り、何度でも立ち上がり、最後には必ず合格を勝ち取ることができるでしょう。
直前期の過ごし方如何で十分に点数は伸びる
直前期の過ごし方次第では、十分に点数を伸ばすことはできます。
それはなぜか?
集中力が高まっているからです。
自分ではあまり認識できないかもしれませんが、直前期は否応なしに感覚がピークに達してきます。
この時の学習能力は平時とは比べものにならないと思います。
ぜひこの時期を逃さず、最後の追い込みをがんばって合格を勝ち取っていただきたいと思います。
健闘を祈ります。