公認会計士試験の点数が延び悩む
今回は、ある程度のところまできているけども、どうしても公認会計士試験に合格できない、そのような受験生向けの記事を書きたいと思います。
誰しも、勉強してるのに点数が延びない、偏差値が上がらないという壁に一度はぶつかるものです。
得点は勉強に正比例して伸びるものではありませんし、誰でもスランプはあります。
自分も受験生時代いろいろ苦労しました。試行錯誤しました。
その経験が少しでもお役に立てばと思います。
ある先輩の話にヒントがあった
弁護士になられた先輩の勉強の苦労話を紹介します。
その先輩は会社を辞めて司法試験にチャレンジし、弁護士になりました。
受験生時代は大変苦労したそうで、数年間の勉強の後、ある程度合格が見えるところまできました。
しかし、あと一歩のところで合格に手が届かない。勉強をやってもやっても受からないという事態にはまってしまったそうです。
そのような合格の突破口がみつからない中、ある時、陸上を見に行く機会があったそうです。
そこで短距離走の選手を見てふと思い付いたそうです。一生懸命足を動かしても、それが効率的に地面を蹴っていないと前に進まない。正しく地面を蹴れていないと力を使っているわりにスピードが出ない。
すなわち空転してしまっているのだと。
自分の勉強も正しく地面を蹴れていない、合格に結び付く勉強ができていないんだ。勉強の空転が始まっていたのだ。
そう思ったそうです。
そこからヒントを得て先輩は見事司法試験に合格されました。
勉強量は他の受験生と比べて遜色ないのに、得点が上がらない、偏差値が上がらないというのは、勉強の空転が始まっているのかもしれません。
このような場合は、思いきって改善策を講じる必要があります。
それでは、どのような改善策を講じてその空転状態から抜け出していけばよいのでしょうか。
勉強の計画を見直す
勉強の空転から脱出する方法で効果的なのは勉強の計画を見直すことです。
多くの受験生が程度の差はあれ勉強の計画を立てていると思います。
詳細な計画は作成していなくても、いつまでに何をやって何を終わらせて、どこまで完成度を高めて試験に臨むか、このようなことは誰でも考えていることと思います。
私も厳密に計画を作成していたわけではありませんでしたが、勉強の計画は重要だと思いました。
勉強の空転から脱出するにはその勉強計画を見直しましょう。
勉強の空転が始まる理由を突き止める
勉強計画を見直すためにはなぜ空転しているのか原因を探る必要があります。
経験上、勉強の空転が始まる理由は、大抵以下の理由によるものです。
得意なところばかり勉強してしまっている。
直接得点に結びつかない箇所を勉強してしまっている。
勉強に慣れていくほど、知らず知らずのうちに得意なところばかり勉強してしまうのはよくあることです。
また、自分の得意な領域の周辺ばかりを深く掘り下げてしまい、あまり得点アップに貢献していないのです。
このような状態に陥ってしまっている時は多くの場合、本人の自覚がありません。
ですので、勉強しているのになぜ点数が付いてこないんだ?という風に思えるのです。
合格に必要なこと不要なことを分ける
受験勉強の最終目標は合格することです。
これから勉強する内容について、目標に対して必要なのか不要なのかを選別しましょう。
難関資格の受験勉強は何を勉強するかという以上に何を勉強しないかが重要です。
得意なことばかり勉強してしまう人は、重要かどうかを主観で決めてしまっていることが多いです。
自分が重要だと思っていること=よく出題される、ではありません。
その自分基準の重要性は往々にして外れます。客観的なデータから勉強範囲を選定すること、そして勉強しないことを取捨選択しましょう。
まずは過去問から分析します。そしてテキストにも必ず重要度や典型度等が書いてあります。
予備校に通われている方であれば十分すぎるほど分析するデータは手元にあるはずです。
それら客観的データに基づき、自分の思い込みで勉強することを決めないように心がけましょう。
苦手なところが実は得点源かもしれない
点数や偏差値が伸び悩むのは、自分の苦手な分野にその原因があるかもしれません。
出題率は高いが、苦手なのでいつも落としているという可能性もあります。
自分が苦手だと思う分野については、特にピックアップしてみて、その重要度を確認してみてください。
これをやるだけで点数が飛躍的に伸びる場合があります。
以上のようにして勉強計画を一新します。今まで通りの方法をやっていてもだめだと思ったら、思い切って変えていきましょう。
計画を見直したら実行あるのみ
勉強計画を見直したらあとは実行あるのみです。
計画を見直して安心して勉強しないというパターンにならないように気を付けたいものです。
物事は必ず原因と結果があります。
点数が伸びないのは才能がないからだなどと、そのような発想は全くもって合理的ではありません。
原因を突き止めて改善をほどこしたのであれば必ず結果に響きます。
点数は伸びてきます。
苦手分野って、得意になると意外と強いものです。苦手分野が得点源になるという話はよくあります。
強い意志と希望をもって頑張っていきましょう。