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簿記3級から公認会計士を目指せる?現役公認会計士が勉強ルートを解説

資格取得

「簿記3級を勉強しているけれど、将来は公認会計士を目指せる?」

「公認会計士になるには、簿記1級まで取得した方がいい?」

簿記を学び始めたことをきっかけに、公認会計士という資格に興味を持つ人は少なくありません。

しかし、公認会計士試験は難関資格として知られているため、簿記3級から目指すのは無理なのではないかと不安になる人もいるでしょう。

私は公認会計士として、簿記や会計を学習してきました。

その経験から結論をお伝えすると、簿記3級から公認会計士を目指すことは十分可能です。

簿記3級から公認会計士を目指すおすすめルート

①簿記3級で仕訳と決算の基礎を学ぶ
②簿記2級で商業簿記・工業簿記を学ぶ
③公認会計士を本格的に目指すか判断する
④公認会計士試験用の講座で勉強を始める
⑤短答式試験・論文式試験の合格を目指す

公認会計士試験を受験するために、簿記3級・2級・1級へ合格している必要はありません。

ただし、簿記の知識がない状態で公認会計士講座へ進むと、最初の段階で苦労しやすくなります。

まずは簿記3級と2級を通じて、自分が会計の勉強に向いているかを確認するのがおすすめです。

本記事はこんな方におすすめです
・簿記3級から公認会計士を目指したい
・公認会計士になるまでの流れを知りたい
・簿記2級や1級を取得すべきか迷っている
・公認会計士試験との学習範囲の違いを知りたい
・初心者向けの勉強ルートを知りたい

まずは簿記の基礎から始めたい方へ

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  1. 簿記3級から公認会計士を目指せる?
  2. 簿記と公認会計士試験の関係
    1. 簿記3級は会計の基本を学ぶ資格
    2. 簿記2級で公認会計士につながる知識が増える
    3. 簿記1級は公認会計士試験と重なる範囲が多い
  3. 簿記3級から公認会計士になるまでのおすすめルート
    1. ステップ1|簿記3級で会計の基礎を身につける
    2. ステップ2|簿記2級で商業簿記と工業簿記を学ぶ
    3. ステップ3|公認会計士を本当に目指すか判断する
    4. ステップ4|公認会計士試験用の勉強を始める
    5. ステップ5|短答式試験と論文式試験に合格する
    6. ステップ6|実務経験・実務補習・修了考査を経て登録する
  4. 公認会計士を目指すなら簿記1級まで必要?
    1. 会計士を目指すと決めているなら簿記1級を飛ばしてもよい
    2. 簿記1級の勉強が無駄になるわけではない
  5. スタディングで簿記3級・2級から始める方法
  6. 公認会計士の視点|簿記3級から勉強するときのポイント
    1. 簿記3級を暗記だけで終わらせない
    2. 貸借対照表と損益計算書のつながりを理解する
    3. 計算過程を必ず書く
    4. 分からない論点を放置しない
  7. 簿記3級から公認会計士を目指す際の注意点
    1. 簿記3級合格を最終目標にしない
    2. 資格を順番に取得することへこだわりすぎない
    3. 短期間で簡単に合格できる資格ではない
    4. 合格後のキャリアも調べておく
  8. 簿記3級から公認会計士を目指す人のよくある質問
    1. 簿記3級に合格していなくても公認会計士試験を受験できますか?
    2. 簿記3級から公認会計士になるのは無謀ですか?
    3. 簿記2級に合格してから会計士講座へ進むべきですか?
    4. 簿記1級を取得すると公認会計士試験で有利ですか?
    5. 社会人でも公認会計士を目指せますか?
    6. 公認会計士試験に合格すればすぐ公認会計士になれますか?
  9. まとめ|簿記3級は公認会計士への第一歩になる
  10. 参考にした公式情報

簿記3級から公認会計士を目指せる?

簿記3級から公認会計士を目指すことは可能です。

公認会計士試験には、年齢、学歴、国籍などによる受験資格の制限がありません。

日商簿記の資格を持っていることも受験条件ではないため、制度上は簿記を取得せず、最初から公認会計士試験の勉強を始めることもできます。

公認会計士・監査審査会の公式サイトでも、年齢や学歴などにかかわらず、誰でも受験できると案内されています。

公認会計士試験に関するQ&A|公認会計士・監査審査会

公認会計士試験を受験するために必要な資格はありません。
簿記3級、2級、1級に合格していなくても、公認会計士試験を受験できます。

ただし、受験できることと、合格できることは別です。

公認会計士試験では、簿記3級よりもはるかに広く、難しい会計知識が求められます。

そのため、会計を初めて学ぶ人は、簿記3級や2級の内容を通して基礎を身につけてから、公認会計士試験の勉強へ進むと理解しやすくなります。

簿記と公認会計士試験の関係

簿記と公認会計士試験は別の試験ですが、学習内容にはつながりがあります。

資格・試験 主な学習内容 公認会計士への位置づけ
簿記3級 仕訳、帳簿、決算、財務諸表の基礎 会計学習の入口
簿記2級 商業簿記、工業簿記、原価計算、連結会計など 会計士学習前の基礎固め
簿記1級 高度な商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算 会計士試験と重なる範囲が多い
公認会計士試験 財務会計、管理会計、監査、企業法、租税法など 国家資格取得のための本試験

簿記3級は会計の基本を学ぶ資格

簿記3級では、商品を売った、現金を受け取った、費用を支払ったといった取引を、仕訳によって記録する方法を学びます。

また、仕訳帳、総勘定元帳、試算表、貸借対照表、損益計算書など、会計の基本的な流れを学習します。

日本商工会議所では、簿記3級を基本的な商業簿記を修得し、経理関連書類を適切に処理するために求められるレベルとしています。

簿記3級の公式情報|日本商工会議所

公認会計士試験の会計科目でも、仕訳や財務諸表の考え方は基本になります。

そのため、簿記3級の内容は、公認会計士試験へ進むための最初の土台といえます。

簿記2級で公認会計士につながる知識が増える

簿記2級では、簿記3級より難しい商業簿記に加えて、工業簿記と原価計算を学びます。

商業簿記では、株式会社の会計処理、連結会計、税効果会計、外貨建取引などを扱います。

工業簿記では、製品を作るためにかかった材料費、労務費、経費を集計し、製品原価を計算します。

これらの知識は、公認会計士試験の財務会計論や管理会計論へつながります。

公認会計士を目指すか迷っている人は、まず簿記2級まで学ぶのがおすすめです。
簿記2級を勉強すると、会計学習の難しさや自分との相性を判断しやすくなります。

簿記1級は公認会計士試験と重なる範囲が多い

簿記1級では、高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を学びます。

公認会計士試験の財務会計論や管理会計論と重なる部分も多く、簿記1級の勉強経験は会計士試験でも役立ちます。

ただし、公認会計士になるために簿記1級へ合格する必要はありません。

公認会計士を目指すことが決まっているのであれば、簿記2級レベルを身につけた後、直接公認会計士講座へ進む方法もあります。

簿記3級から公認会計士になるまでのおすすめルート

ステップ1|簿記3級で会計の基礎を身につける

会計を初めて学ぶ場合は、簿記3級から始めるのがおすすめです。

簿記3級では、次の基礎知識を身につけます。

簿記3級で身につけたい知識
・借方と貸方の考え方
・基本的な勘定科目
・取引の仕訳
・帳簿への記入方法
・決算整理仕訳
・貸借対照表と損益計算書

公認会計士を目指す場合でも、簿記3級の内容を軽視してはいけません。

難しい会計処理も、最終的には基本的な仕訳や財務諸表の考え方を組み合わせて処理します。

ステップ2|簿記2級で商業簿記と工業簿記を学ぶ

簿記3級の内容を理解したら、簿記2級へ進みます。

簿記2級を学ぶと、公認会計士試験で必要になる財務会計と管理会計の基礎に触れられます。

ここで重要なのは、必ずしも簿記2級の試験に合格してからでなければ、公認会計士の勉強を始められないわけではないことです。

簿記2級の範囲を一通り学び、基本的な問題を解ける状態になった段階で、公認会計士講座へ進む選択肢もあります。

ステップ3|公認会計士を本当に目指すか判断する

簿記2級まで勉強すると、会計の学習が自分に合っているか判断しやすくなります。

次の項目に当てはまる人は、公認会計士への挑戦を検討してもよいでしょう。

公認会計士に向いている可能性がある人
・数字や会計の仕組みに興味がある
・難しい問題を考えることが苦にならない
・長期間の勉強を継続できる
・専門知識を身につけたい
・監査、会計、税務、コンサルティングに興味がある
・将来の仕事の選択肢を広げたい

簿記2級の勉強が苦しいからといって、公認会計士に向いていないとは限りません。

最初は理解できなかった論点が、問題演習を繰り返すことで分かるようになる経験も重要です。

ステップ4|公認会計士試験用の勉強を始める

公認会計士試験では、短答式試験と論文式試験に合格する必要があります。

2026年試験までの短答式試験は、次の4科目です。

短答式試験科目 主な内容
財務会計論 簿記、財務諸表、会計基準など
管理会計論 原価計算、意思決定、業績管理など
監査論 財務諸表監査の考え方や手続
企業法 会社法や金融商品取引法など

論文式試験では、会計学、監査論、企業法、租税法に加え、経営学・経済学・民法・統計学から1科目を選択します。

簿記だけでなく法律、監査、税金なども学ぶため、簿記試験より学習範囲が大幅に広くなります。

試験制度は変更される場合があります。
受験年度の試験科目、日程、出題範囲は、公認会計士・監査審査会の公式サイトで確認してください。

ステップ5|短答式試験と論文式試験に合格する

公認会計士試験では、まず短答式試験へ合格し、その後に論文式試験へ進むのが基本です。

短答式試験は年2回、論文式試験は年1回実施されます。

短答式試験に合格すると、その後2年間は短答式試験の免除を受けられます。

論文式試験にも科目合格制度があり、一定の成績を得た科目は、その後2年間免除を受けられる場合があります。

ステップ6|実務経験・実務補習・修了考査を経て登録する

公認会計士試験に合格しただけでは、直ちに公認会計士として登録できるわけではありません。

現在は、公認会計士として登録するために、原則として次の要件を満たす必要があります。

試験合格後から登録までの主な流れ
①公認会計士試験に合格する
②3年以上の業務補助等の実務経験を積む
③実務補習で必要な単位を取得する
④修了考査に合格する
⑤公認会計士名簿へ登録する

実務経験と実務補習は、試験合格後に始めなければならないとは限らず、条件を満たせば一部を試験合格前に経験することも可能です。

制度や対象業務には細かな要件があるため、詳細は金融庁や日本公認会計士協会の最新情報を確認してください。

公認会計士を目指すなら簿記1級まで必要?

公認会計士を目指すために、簿記1級へ合格する必要はありません。

おすすめルートは、現在の知識や目的によって変わります。

状況 おすすめルート
公認会計士になると決めている 簿記2級レベルから会計士講座へ進む
会計士を目指すか迷っている 簿記2級を取得してから判断する
会計を深く勉強してから決めたい 簿記1級を学習してから判断する
経理職への転職も考えている まず簿記2級合格を目指す

会計士を目指すと決めているなら簿記1級を飛ばしてもよい

公認会計士試験と簿記1級では、会計分野に重なる部分があります。

しかし、公認会計士試験では、監査論、企業法、租税法など、簿記1級では扱わない科目も勉強しなければなりません。

公認会計士を目指す意思が固まっているなら、簿記1級の試験対策に時間を使うより、公認会計士試験のカリキュラムへ移った方が効率的な場合があります。

簿記1級の勉強が無駄になるわけではない

簿記1級で学ぶ高度な会計学や原価計算は、公認会計士試験でも役立ちます。

簿記1級を取得してから公認会計士を目指すルートが間違っているわけではありません。

公認会計士へ進むかまだ迷っており、まずは会計分野を深く勉強してみたい人には、簿記1級も有力な選択肢です。

スタディングで簿記3級・2級から始める方法

簿記を初めて学ぶ場合は、スタディングの簿記3級・2級講座から始める方法があります。

2026年7月26日時点では、主に次のコースが案内されています。

コース 一括料金 おすすめな人
簿記3級合格コース 3,850円 まず会計の基礎を学びたい人
簿記2級合格コース 19,800円 3級レベルの知識がある人
簿記3級・2級セットコース 21,800円 初心者から2級まで進みたい人

公認会計士を目指す可能性があるなら、簿記3級だけで終わらず、2級まで学べるセットコースが候補になります。

ただし、料金やコース内容は変更される可能性があります。

簿記3級から2級まで段階的に学びたい方へ

スタディング簿記講座のコースと最新料金を確認する

公認会計士の視点|簿記3級から勉強するときのポイント

簿記3級を暗記だけで終わらせない

公認会計士を目指す可能性があるなら、仕訳の形だけを暗記するのではなく、取引によって会社の資産、負債、純資産、収益、費用がどう変化するのかを考えましょう。

仕訳の意味を理解しておくと、簿記2級や公認会計士試験へ進んだときにも役立ちます。

貸借対照表と損益計算書のつながりを理解する

簿記3級では、貸借対照表と損益計算書を作成します。

問題を解く際は、単に数字を空欄へ埋めるのではなく、それぞれの財務諸表が何を表しているかを意識しましょう。

貸借対照表
決算日時点で、会社が持っている資産、返済義務のある負債、返済義務のない純資産を表します。

損益計算書
一定期間に会社が獲得した収益、発生した費用、その差額である利益を表します。

計算過程を必ず書く

スマホ学習は便利ですが、簿記や公認会計士試験では手を動かして計算することも大切です。

答えを見て理解したつもりになるのではなく、仕訳、勘定記入、計算過程をノートに書きましょう。

分からない論点を放置しない

簿記は積み上げ型の学習です。

簿記3級の基本的な仕訳を理解しないまま2級へ進むと、複雑な取引でつまずきやすくなります。

完璧を求めすぎる必要はありませんが、基本問題を自力で解ける状態にしてから次へ進みましょう。

簿記3級から公認会計士を目指す際の注意点

簿記3級合格を最終目標にしない

公認会計士を目指す場合、簿記3級は入口です。

簿記3級へ合格した後は、間を空けすぎずに簿記2級や公認会計士試験の勉強へ進みましょう。

資格を順番に取得することへこだわりすぎない

簿記3級、2級、1級と、すべての試験へ順番に合格しなければならないわけではありません。

公認会計士を目指すことが決まった段階で、会計士試験用の勉強へ切り替えることも重要です。

短期間で簡単に合格できる資格ではない

公認会計士試験は、簿記3級や2級と比べて学習範囲が広く、長期間の勉強が必要になる難関試験です。

短期間で簡単に取得できるという情報だけを信じず、自分が確保できる勉強時間、学費、仕事や学校との両立を検討しましょう。

合格後のキャリアも調べておく

公認会計士は、監査法人だけでなく、一般企業の経理・財務、コンサルティング、金融機関、税務、独立開業など、さまざまな分野で活躍できます。

資格の難易度だけでなく、合格後にどのような仕事をしたいかも考えておきましょう。

簿記3級から公認会計士を目指す人のよくある質問

簿記3級に合格していなくても公認会計士試験を受験できますか?

受験できます。

公認会計士試験には、年齢、学歴、国籍などによる受験資格の制限がなく、簿記資格も必要ありません。

簿記3級から公認会計士になるのは無謀ですか?

無謀ではありません。

多くの人が簿記の基礎から学習を始めています。

ただし、公認会計士試験は学習範囲が広いため、基礎を固めながら継続して勉強する必要があります。

簿記2級に合格してから会計士講座へ進むべきですか?

必ずしも合格を待つ必要はありません。

簿記2級の商業簿記と工業簿記を一通り学び、基本的な問題を解ける状態であれば、公認会計士講座へ進む方法もあります。

簿記1級を取得すると公認会計士試験で有利ですか?

簿記1級で学ぶ会計学や原価計算は、公認会計士試験でも役立ちます。

ただし、公認会計士試験では監査論、企業法、租税法なども必要になるため、簿記1級だけで会計士試験対策が完了するわけではありません。

社会人でも公認会計士を目指せますか?

社会人でも受験できます。

ただし、仕事をしながら勉強する場合は、平日の通勤時間、始業前、昼休み、帰宅後、休日などを使って、継続的に学習時間を確保する必要があります。

公認会計士試験に合格すればすぐ公認会計士になれますか?

試験合格だけでは、公認会計士として登録できません。

試験合格に加えて、原則3年以上の業務補助等、実務補習、修了考査などの要件を満たし、公認会計士名簿へ登録する必要があります。

まとめ|簿記3級は公認会計士への第一歩になる

簿記3級から公認会計士を目指すことは可能です。

公認会計士試験には、年齢や学歴、簿記資格などによる受験資格の制限はありません。

おすすめの勉強ルート

①簿記3級で仕訳と決算の基礎を学ぶ
②簿記2級で商業簿記と工業簿記を学ぶ
③会計の勉強が自分に合うか判断する
④公認会計士試験用の講座へ移る
⑤短答式試験と論文式試験の合格を目指す

公認会計士を目指すことが決まっている場合、簿記1級へ合格してからでなければ会計士講座へ進めないわけではありません。

簿記2級レベルまで学習した段階で、公認会計士試験の勉強へ切り替える方法もあります。

まだ公認会計士を目指すか決めていない人は、まず簿記3級を勉強し、会計の仕組みに興味を持てるか確認してみましょう。

簿記3級はゴールではありませんが、公認会計士へ進むための大切な第一歩になります。

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