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【経理実務へ役立つ】社会人のための簿記3級講座~「試算表」~【独学で簡単に理解】

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日商簿記3級対策~「試算表」~

今回は「試算表」について解説していきます。

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こんにちは、ゆきじろうです。
簿記学習を社会人から知識ゼロで始めて公認会計士になりました。
簿記の知識は決して無駄にはなりません。簿記には人生を変える力があります元銀行員で経理経験もありますので実務の話も交えつつ、簿記の理解が深まり簿記が好きになるような解説を心がけていきます。

試算表について

今回は、試算表について説明します。

試算表とは、決算時において各勘定科目の金額が正しく記入されているかを確認する為の表です。

試算表は、仕訳や転記などの間違いを見つけるのに役立ちます。また、全体を見渡して会社の利益や財務の状況などを確認するのにも役立ちます。

試算表には、以下の3種類の試算表があります。

①合計試算表
②残高試算表
③合計残高試算表

試算表の作成方法

試算表は仕訳を集計して作成します。その際には「T勘定(Tフォーム)」を使うと便利です。

具体例を見ていきましょう。

以下の取引があるとします。

6/10 (借)現金 1,000 (貸)売上 100
6/11 (借)仕入 2,000 (貸)買掛金 2,000
6/12 (借)備品 3,000 (貸)現金 3,000
6/13 (借)売掛金 4,000 (貸)売上 4,000
6/14 (借)買掛金 1,000 (貸)現金 1,000
6/15 (借)現金 2,000 (貸)売掛金 2,000

これを勘定科目毎に、T勘定に落すると以下のようになります。

これらを元に試算表へ記入。

合計試算表

合計試算表は以下のようになります。

借方と貸方の合計金額が一致します。

もし一致していなければ、何かが間違っているという事になります。

残高試算表

残高試算表は、それぞれの勘定科目毎で、借方の合計と貸方の合計を計算して、差額のみを記入するという試算表です。

上記の例を残高試算表にすると以下のようになります。

現金、買掛金、売掛金の項目の金額が合計試算表と異なっています。借方と貸方の差額のみの記入となります。

借方と貸方の合計金額が一致するという点は同じです。

一致しなければ、何かが間違っているという事になります。

合計残高試算表

合計残高試算表は、合計試算表と残高試算表を合わせた試算表です。

情報量の多い試算表です。

学習のポイント(実務小話)

今回は、試算表について解説しました。

試算表は、仕訳を集計したものです。

試算表は、どの勘定科目の取引がどのくらい発生して、残高がいくらになってるのかが一覧できる便利な表です。

貸借対照表や損益計算書まで作成するのは大変ですから、実務では、とりあえず会社の実績値が見たい場合などに大変重宝する表です。

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