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【経理実務へ役立つ】社会人のための簿記3級講座~「現金出納帳・当座預金出納帳」~【独学で簡単に理解】

簿記検定
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日商簿記3級対策~「現金出納帳・当座預金出納帳」~

今回は「現金出納帳・当座預金出納帳」について解説していきます。

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こんにちは、ゆきじろうです。
簿記学習を社会人から知識ゼロで始めて公認会計士になりました。
簿記は決算書が読めたり経営が分かったり決して無駄にはなりません。簿記には人生を変える力があります元銀行員で経理経験もありますので実務の話も交えつつ、簿記の理解が深まり簿記が好きになるような解説を心がけていきます。

現金出納帳・当座預金出納帳について

今回は、現金出納帳・当座預金出納帳について説明します。

これらは「補助簿」になります。復習となりますが「主要簿」は「仕訳帳」と「総勘定元帳」です。

補助簿とは、必要に応じて記入するもので、主要簿の内容を補うために使われます。

では順番に説明していきます。

現金出納帳

現金出納帳とは、現金の入金、出金を記録する補助記入帳です。

取引例を用いて現金出納帳の作成方法を解説します。

以下の取引でみてみましょう。

6/1 現金の前月繰越残高は5,000円
6/10 会社Aへ商品3,000円を売上げ、代金は現金で受け取った。
6/15 会社Bへ、買掛金2,000円を現金で支払った。

6/10、6/15の取引の仕訳は以下のようになります。

(借)現金 3000 (貸)売上 3,000
(借)買掛金 2,000 (貸)現金 2,000

これを現金出納帳へ記入すると、以下のようになります。

現金が関係する取引の内容を記入。

収入ならば収入欄へ、支出ならば支出欄へ記入。

残高を残高欄へ記入。

基本的に銀行の通帳のような内容ですので大丈夫かと思います。

当座預金出納帳

当座預金出納帳とは、当座預金の入金、出金を記録する補助記入帳です。

取引例を用いて現金出納帳の作成方法を解説します。

形は少し違いますが、現金出納帳とほぼ同じ内容です。

以下の取引でみてみましょう。

6/1 前月繰越 5,000
6/7 会社Aから商品20,000円を仕入、代金は小切手を振り出して支払った。
6/14 会社Bから、売掛金5,000円が、当座預金に入金された。
なお、銀行とは30,000円の当座借越契約を結んでいるとします。

6/7、6/14の取引を仕訳すると以下のようになります。

(借)仕入   20,000 (貸)当座預金 20,000
(借)当座預金 5,000 (貸)売掛金   5,000

これを当座預金出納帳へ記入すると、以下のようになります。

当座預金が関係する取引の内容を記入。

「借/貸」欄は、当座預金の残高が、プラスかマイナスかを示します。

当座預金は「資産」です。増えれば左側(借方)、減れば右側(貸方)です。

当座借越とは、残高がマイナスになっても銀行から引出ができる契約です。そのためマイナスの残高というものが発生します。残高がプラスであれば「借」、マイナスであれば「貸」となります。

例では、6/7の仕入代金の支払いにより、残高がマイナス10,000円になりましたので、「貸」の表示となっています。

学習のポイント(実務小話)

今回は、現金出納帳・当座預金出納帳について解説しました。

補助簿は、「仕訳帳」「総勘定元帳」では情報が整理しきれないため、それら「主要簿」を補助するために作成される会計帳簿です。

基本的には、帳簿は増減を記入するものです。

現金出納帳、当座預金出納帳は、お金の増減ですので、普段使っている預金通帳と似ていたりして理解がしやすいと思います。

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