日商簿記3級対策~「仕訳帳」~
今回は「仕訳帳」について解説していきます。
仕訳帳について
今回は、仕訳帳について説明します。
仕訳帳とは、主要簿の一つです。
主要簿とは、「仕訳帳」と「総勘定元帳」の2つです。
このうち「仕訳帳」は「仕訳」を発生順に記録していく帳簿です。
仕訳帳への記入方法
それでは、以下の仕訳を仕訳帳へ記入していくという例をみてみましょう。
取引日時:令和3年4月21日
取引相手:会社A
買掛金元帳:No.7
仕入元帳:No.4
仕訳は以下のものとします。
(借)仕入 5,000 | (貸)買掛金 5,000 |
仕訳帳は以下のように記入。
記入のポイント
①摘要欄
・借方の勘定科目は左側へ、貸方の勘定科目は右側へ記入。
・勘定科目には括弧をつけます。
・一つの取引毎に、線を引きます。
②元丁欄
・総勘定元帳のNoを記入。
③借方・貸方欄
・仕訳の金額を記入。
取引の追加記入
その下に、別の取引の仕訳を追加してみましょう。
取引日時:令和3年4月30日
取引相手:会社B
売掛金元帳:No.2
売上元帳:No.1
現金元帳:No.3
仕訳は以下のものとします。
(借)現金 1,000 | (貸)売上 3,000 |
売掛金 2,000 |
仕訳帳は以下の様になります。
記入のポイント
①摘要欄
摘要欄は取引間(会社Aより仕入の下)は点線ではなく、通常の線になります。
②諸口
一つの取引に、複数の勘定科目がある場合は「諸口」と記入。
借方または貸方が2行以上の仕訳を複合仕訳と言います。 「諸口」と記入することで、その下の仕訳は複合仕訳ですと伝えることができます。
学習のポイント(実務小話)
今回は、仕訳帳について解説しました。
簿記3級の試験では、帳簿の記入方法の出題もあります。
簿記2級、簿記1級と上がるにつれて帳簿の記入方法等の重要性は薄れていきますが、とても大切なことだと思います。
現在は会計ソフトの普及もあり、仕訳を入れれば自動で帳簿も作成できますから、手書きでの帳簿記入の重要性が低下していることも確かです。仕訳は切れるけども、帳簿の記入方法はさっぱりという人も少なくありません。
帳簿の記入方法もしっかり理解しているとスマートですね。
簿記の基本固めという意味で、ぜひとも簿記3級で身に着けておきたい知識です。
【無料お試しあり】社会人知識ゼロから公認会計士合格の僕がおすすめする簿記予備校スクール【簿記3級講座4,000円以下も】