日商簿記3級対策~科目別解説「例題解説:資本金・引出金」~
今回は「例題解説:資本金・引出金」について説明していきます。
(個人商店を前提とした資本金・引出金の処理については範囲外となりました。)
例題解説:資本金・引出金
「資本金・引出金」の例題を解いてみましょう。
問題
次の取引を仕訳しなさい。
①店主が私用で店の現金50,000円を引き出した。(引出金勘定を用いる事)
②店主が私用で店の現金50,000円を引き出した。(引出金勘定を用いない事)
解答
①(借)引出金 50,000 | (貸)現金 50,000 |
②(借)資本金 50,000 | (貸)現金 50,000 |
解説
①(借)引出金 50,000 | (貸)現金 50,000 |
「引出金」という費用が増えたため借方(左側)に記入。
「現金」という資産が減ったため貸方(右側)に記入。
②(借)資本金 50,000 | (貸)現金 50,000 |
「資本金」という純資産が減ったため借方(左側)に記入。
「現金」という資産が減ったため貸方(右側)に記入。
学習のポイント(実務小話)
資本金・引出金の処理の例題を解説しました。
2019年度から個人商店を前提とした資本金・引出金の処理は出題されなくなりました。参考として記事を残しておきます。
ただ、実務では、法人化していない(会社化していない)個人商店は非常に多いです。そのような個人商店では、個人のお金と商店のお金の区別ができていないケースが少なくありません。
引出金の会計処理のような、個人のお金と商店のお金を区別して管理するという処理を知っておくことはとても大切だと思います。
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