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【経理実務へ役立つ】社会人のための簿記3級講座~科目別解説「例題解説:手形割引」~【独学で簡単に理解】

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日商簿記3級対策~科目別解説「例題解説:手形割引」~

今回は「例題解説:手形割引」について説明していきます。

(2019年改正により2級以上の出題となりました。)

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こんにちは、ゆきじろうです。
簿記学習を社会人から知識ゼロで始めて公認会計士になりました。
複式簿記は人類最高の発明の一つと言われます。
簿記は決算書が読めたり経営が分かるようになったり決して無駄にはなりません。簿記には人生を変える力があります。一人でも簿記を好きになる人が増えればいいなと思い簿記が好きになるような解説を心がけていきます。

例題解説:手形割引

「手形割引」の例題を解いてみましょう。

問題

次の取引を仕訳しなさい。

①会社Aは、受け取っていた約束手形20,000円を銀行で割引き、割引料500円を差し引かれた残額を当座預金とした。

②会社Aは、受け取っていた約束手形200,000円を銀行で割引き、割引料を差し引かれた残額を当座預金とした。なお、割引日数は50日、割引率は年3.65%である。

解答

①(借) 当座預金 19,500 (貸) 受取手形 20,000
手形売却損 500
②(借) 当座預金 199,000 (貸) 受取手形 200,000
手形売却損 1,000

解説

①(借) 当座預金 19,500 (貸) 受取手形 20,000
手形売却損 500

「当座預金」という資産が増えたため借方(左側)に記入。
「受取手形」という資産が減ったため貸方(右側)に記入。
「手形売却損」という費用が増えたため貸方(右側)に記入。

手形を割り引いた場合の割引料は「手形売却損」の勘定科目を使います。

持っている手形の額面よりも安く売ったイメージです。

②(借) 当座預金 199,000 (貸) 受取手形 200,000
手形売却損 1,000

「当座預金」という資産が増えたため借方(左側)に記入。
「受取手形」という資産が減ったため貸方(右側)に記入。
「手形売却損」という費用が増えたため貸方(右側)に記入。

割引料を計算して求めるパターンです。

割引料 = 手形金額× 割引率(年) × 割引日数 ÷ 365

200,000×0.0365×50÷365=1,000円

割引料の「手形売却損」は1,000円となります。

学習のポイント(実務小話)

割引手形の処理の例題を解説しました。

ところでなぜ、手形の「割引料」と言うのかということですが、割引料は「利息」だからです。

ある一定の率で元金を割引くことを、簿記の世界などでは「割引計算」と言ったりします。内容は少し難しいので説明は省略します。

理解のために大切なのは、手形を割り引いてくれる銀行等では、手形の期日前にお金を渡す分、その期間の金利分を差し引くということです。

割引というと日常生活では「値下げをする」という意味で使いますが、手形の割引では、利息に相当する分だけ手形の額面金額からを差し引くという意味で使います。

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