日商簿記3級対策~科目別解説「例題解説:約束手形①」~
今回は「例題解説:約束手形①」について説明していきます。
例題解説:約束手形①
「約束手形①」の例題を解いてみましょう。
問題
次の取引を仕訳しなさい。
①A商店に対する買掛金200,000円を支払うために、約束手形を振り出した。
②①で振り出した約束手形が満期日を迎えた為、当座預金口座から決済された。
解答
①(借) 買掛金 200,000 | (貸) 支払手形 200,000 |
②(借) 支払手形 200,000 | (貸) 当座預金 200,000 |
解説
①(借) 買掛金 200,000 | (貸) 支払手形 200,000 |
「買掛金」という負債が減ったため借方(左側)に記入。
「支払手形」という負債が増えたため貸方(右側)に記入。
「買掛金」を「支払手形」に振り替えることで、支払期限を延ばしたり、期日を明確にしたり、銀行で支払いを完了させることができます。
②(借) 支払手形 200,000 | (貸) 当座預金 200,000 |
「支払手形」という負債が減ったため借方(左側)に記入。
「当座預金」という資産が減ったため貸方(右側)に記入。
①の手形が銀行で決済されました。
学習のポイント(実務小話)
約束手形①の処理の例題を解説しました。
約束手形は、いつ、いくらを支払うか約束をした手形です。
現金を持ち運ぶよりも、お金は銀行に入れておいて、手形を発行してお互い支払いを行う方が便利なので手形というものが使われてきました。
最近ではさらに進んで、電子記録での債権で支払いなどの決済ができるようになってきており、手形が使われる場面が減少してきています。
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