日商簿記３級対策～科目別解説「例題解説：売上戻り・売上値引」～
今回は「例題解説：売上戻り・売上値引」について説明していきます。
例題解説：売上戻り・売上値引
「売上戻り・売上値引」の例題を解いてみましょう。
問題
次の取引を仕訳しなさい。
①掛けで20,000円の商品を販売した。
②商品の一部が品違いであった為、3,000円分返品された。
解答
| ①(借) 売掛金 20,000 | (貸) 売上 20,000 |
| ②(借) 売上 3,000 | (貸) 売掛金 3,000 |
解説
| ①(借) 売掛金 20,000 | (貸) 売上 20,000 |
「売掛金」という資産が増えたため借方（左側）に記入。
「売上」という収益が増えたため貸方（右側）に記入。
| ②(借) 売上 3,000 | (貸) 売掛金 3,000 |
「売上」という収益が減ったため借方（左側）に記入。
「売掛金」という資産が減ったため貸方（右側）に記入。
先ほどの①と逆の仕訳になります。
学習のポイント（実務小話）
売上戻り・売上値引の処理の例題を解説しました。
割引というと通常、商品の価格を少し安くしてもらうという何か得をすることをイメージします。
それは仕入戻り・仕入割引の方で、売上戻り・売上割引は、簿記上は一旦売り上げたものが後日戻ってきたり、一部売り上げを取り消したりと、あまり企業側にはうれしくない取引となります。
自分がお店を経営する側の立場になります。
売上戻り・売上割引も売上処理の取消の仕訳になります。
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