監査法人はゴールデンウイークも出勤?
公認会計士の働き方で、よく5月は繁忙期なのでゴールデンウイークない。
という話を聞いたことがあるでしょうか。
確かにGW近辺は監査法人にとって繁忙期です。
3月決算の会社の監査期間真っ盛りなのです。なので会計士は季節労働者と言われたりします。
どのくらい忙しいのかという疑問もあると思います。
というわけで、今回は監査法人はゴールデンウィークはないのかという疑問に答えつつ、公認会計士の働き方について少しご紹介したいと思います。
ご参考になればと思います。
知識0の状態から勉強を始め、専念受験生に引けを取らない成績で合格。
銀行から監査法人へ転職し、上場企業等の監査業務に従事。
なぜ監査法人は4月、5月は忙しいのか?
まず、なぜ監査法人は4月、5月が忙しいのか?繁忙期と言われているのか?
について簡単に説明します。
一言でいえば、多くの企業は3月決算を選択しているからです。
大体の決算スケジュールを説明しますと、
3月末 会社が期末を迎える
4月中 会社が決算書類を作成する
4月中下旬 監査法人が監査開始
5月上中旬 会社法の監査終了
5月下旬 有価証券報告書チェック
6月下旬 株主総会
こんな風なスケジュールになっています。
重要なのは、4月中下旬から監査が始まるということです。
3月決算の会社は世の中にとても多いですから、それらの会社が一斉に決算を迎えるととても忙しくなります。
この時期だけは本当に人が足りない状態になります。
監査法人も勤務形態を変えたり、アルバイトを雇ったりいろいろと工夫をして対応することになります。
ある監査法人の勤務実態
ここである監査法人の勤務実態をご紹介します。
この監査法人では、繁忙期は勤務カレンダーが通常月とは変わります。
4月、5月の土曜・祝日が出勤日になります。
4月30日の祝日、GW、その近辺土曜日が出勤日になります。
一時期、週6日勤務となります。
他の人がGWを満喫している中の出勤となります。
しかも忙しい。
その分他に休みがある
しかし、ただ休日出勤になるだけだと不平等ですから、監査法人は他に休日を設定しています。
その分他で休みがあります。
GWや土曜出勤した分を8月や年末年始の休みに回しています。
夏休みや年末年始などに2週間くらい休みを取る人もいます。
また、アサイン(予定)が入っていない時には休みを取りやすいのが監査法人の特徴でもあります。
何も予定がなかったら「よし明日休みにしよう」という風に休みを取得できます。
監査法人の勤務形態の良し悪し
私見ですが、私は普通の会社にもいましたので、監査法人と一般事業会社の休日について感想を述べますと、
監査法人は繁忙期さえ乗り切ってしまえば、あとは休日も多く休みが多いイメージです。
また、普通の会社の様に有休をとりにくいという雰囲気はあまり感じません。
GWが毎年ないというのも確かに友達や家族と休みが合わないという面はあると思います。
ただ、その代わりに他の平日に休みが多いのはいいなと思います。
でも、繁忙期は会社の経理の方も出勤されてることもあります。
忙しい時期は監査法人だけが休日出勤してるのではなく相手の会社もお互い様なところはありますね。
この先、ITの進化によって将来的に決算業務の平準化されるでしょう。もしかしたら繁忙期という概念がなくなるかもしれません。
それを期待しながら日々頑張っていきましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。