会計士を取って転職して
今回は、社会人で公認会計士試験に合格して、その後転職したり、会計士として監査法人で働いたりしてみて働き方について思うことを書きます。
資格取得を目指す人って少なからず独立心があったり、会社に頼らず生きていこうと思っているところがあると思うのです。
私は何かしら一流の者になりたいという思いと何となくこのままではまずいという感覚から公認会計士を目指しました。
そして働きながら社会人で合格して今に至ります。
働きながら公認会計士試験は決して不可能ではないものの中々の難易度でした。
これをクリアしたことに対する自負というものは確かにあります。
しかしサラリーマン根性は抜けない
私は10数年サラリーマとしてやってきました。
新卒からずっと銀行で働いてきました。
就職してすぐに組織人としての心得えを叩きこまれ、縦社会の礼儀や作法などを身に着けました。
朝7時半には出勤して、やかんを火にかけ、10種類くらいの新聞を綴じこむ。
そして、金利情勢など主要な記事を切り貼りして回覧する。
こんなような生活をしていた時期もありました。
今でも規則正しく朝早く起きたりとサラリーマン時代の癖が抜けません。
社会人としての土台を作ってくれたのが前職です。
これは感謝すべきことだと今は思います。
そのような感謝の気持ちがあるのは、私は資格をとり銀行を辞めて飛び出したからかでしょうか。
クライアントにお邪魔する会計士の孤独
監査などでクライアントの会社にお邪魔すると、当然ながらそこで働く社員の生活を垣間見ることがあります。
食堂で和気あいあいと昼食をとっている姿など、特に懐かしく思ったりします。
「あの頃は、みんなで食堂で話しながら食べたっけな」と。
クライアントにお邪魔してアウェイの環境ということもあります。
会計監査人として訪問してますが、そこの会社の従業員というわけでもなく、会計士などの専門の士業はある意味孤独なのです。
でも、そう感じるのは私が長年会社員として働いていたかもしれません。
今でもちょっと駆け出しの若い頃が懐かしいのかもしれません。
社員証は忠誠の証か首輪か
そこの従業員の人たちを見ると懐かしく思う気持ちもあります。
しかし、時間を戻すことはできません。
もう戻れません。
社食で盛り上がっている人を眺めて、一流企業の社員証を誇らしげに首から下げている若い社員もいます。
私もそうでした。自分の会社に誇りがあった時期もありました。
しかし、またそうなりたいとは思いません。
ふと振り返ってみた時、一瞬、社員証が首輪に見えたことありました。
もう戻れない生活。
一つの会社に入って勤め上げる。
そういう時代ではないと思うものの、それも幸せなのかもしれません。