「貧すれば鈍する」とは
貧すれば鈍する
読みは「ひんすればどんする」
意味としては、「人は貧乏になると、利口な人でも愚かになるということ。」
ということです。
「貧すれば鈍する」の意味するところとは?
先ほど意味をご紹介しましたが、
どんなに頭のいい人でも貧乏になると愚かな行動をしてしまったりします。
確かに、お金があって余裕がある時は、誰しも人に優しくできたり、安易に犯罪を犯したりしません。
でも、お金が無くなって貧困になるとどうでしょう?
急に金銭に対して細かくなったり、究極的には盗みなどの犯罪をしてしまうこともあるでしょう。
これはお金の話なのか?
ここで一つ疑問で「貧すれば鈍する」って、お金だけの話でしょうか?
お金以外で同じようなこと、ありませんか?
例えば仕事などで、自分が切羽詰まって余裕がない時、ついつい人にきつく当たってしまったことはないでしょうか?
余裕がない状態。
貧乏な状態というのは
つまりは「心の貧しさ」と考えることもできます。
「貧すれば鈍する」には主語がありません。
「何が」貧するのでしょうか?
主語を付けるとしたら、「心が」貧すれば鈍するでしょうか。
忙しいとは、心をなくす、ということからも、結構いい線いってると思います。
ということで、ここまでをまとめます。
「貧すれば鈍する」とは、お金の欠乏や繁忙その他の事情により、状況が厳しくなると心が貧しくなる。
そうなるとどんなに頭のいい人でも愚かになってしまうのです。
コロナ禍で気を付けたい「「貧すれば鈍する」
2021年5月現在、コロナの状況はあまり芳しくない状態です。
業種によっては企業が大打撃を受け、また失業者も多くあります。
飲食店は時短や休業を迫られています。
身近に感じるところですが、消費も低迷しています。
企業の交通費や交際費は前年比大幅減です。飲み会や出張は極力控えています。
そこかしこで経済活動の回りが鈍くなっているのを感じます。
そうなると何らかの事情で「心を」貧しくしてしまう人が出てきてしまいます。
心が貧しくなれば、鈍します
生活が貧しくなると身の回りのことに気を使えなくなり判断力が鈍ります。
そして愚かな行動をとってしまう。
これまで経済的に豊かだった人が貧しくなると、そこから急激に落ちぶれていってしまうことがよくあります。
愚かな行動をとれば、当然にその報いがあるからです。
ますます悪循環におちいってしまう。
そんな時に、今のコロナの状況下、社会がそのような人を救済する余力があるでしょうか。
まずは「心を」貧しくしない。これを気を付けたいものです。