本物のプロフェッショナルは専門用語は使わない
プロこそ専門用語は使わない。
どんな分野においても、本物のプロフェッショナルは専門用語は不用意に使わない。
それこそプロがプロたるゆえんです。
私の周りでも本当に一流の人間こそ専門用語を使いません。
「そう説明するか」と感心させられるものです。
今回は、本物のプロはなぜ専門用語は使わないのか、について書きます。
専門用語は専門家同士で使うもの
専門用語を使わないと言っても、専門家同士では使います。
論文や寄稿など、業界の中の活動では使います。
中には専門家以外の相手に対して説明する場合に用語を使った方がいいケースもあります。
ここで「プロこそ専門用語を使わない」というのは、使う必要のない場面で使わないということです。
コミュニケーションには相手がいるもの
基本的に通常のコミュニケーションに専門用語は不要です。
コミュニケーションは相手と相互通行に行うものです。
相手が分からない専門用語を乱発し、相手を置いてけぼりにしてしまってはコミュニケーションが成立しているとは言えません。
難しい用語を使っても伝わりません。
相手の理解度をよくみて、それに合った説明をすることが大切です。
コミュニケーションの本質は言葉のキャッチボールです。
専門用語は時として2重に不快
人間はわからないことに不快感や不安を抱きます。
専門用語ばかりを並べて立てて得意になっている人がいたらどう思うでしょうか。
専門用語ばかり話していて、ただでさえ「なんか偉そうで嫌だな」と思われる上に
専門用語がわからないという不安感を感じるでしょう。
2重の意味で専門用語を使うことは相手にとって不快なのです。
当の本人はすごい人と思われたいのかもしれませんが、なんだかよくわかんねえけど、薄っぺらい人だなと見透かされてしまいます。
専門用語は専門家以外にはわからない前提がある
そもそも専門用語は、その意味通り専門的な用語です。
ですからその道のプロ以外にはわからない前提です。
専門家同士のコミュニケーションにおいて、当然の前提を省くためのツールです。
それが専門用語なのです。
そうであるならば、専門家以外の方へ専門用語を使う場面では、同時にその専門用語の意味の説明があってしかるべきです。
説明をせずに専門用語を乱発したら当然、わけがわからなくなります。
そもそもの専門用語の定義と意味を理解しておく必要があります。
一流は常に本質を理解している
一流の人間は常に本質を考えます。そして理解しています。
本当に本質をわかっているならば、平易な用語で説明可能です。
逆に言えば、自分で理解した内容を平易な言葉で説明できないのであれば、それは正確に理解できていない証拠です。
「この人本当にわかって言ってるのかな?」という違和感は専門家でない人でも感じるものです。
ただ優越感に浸りたいだけで専門用語を使う人がいますが、そのような方は本当のプロとは言えません。
コミュニケーションの本質とは、相手に自分の考えを理解してもらうこと、相手との共通の認識を持つこと、そして相手の考えを理解することです。
専門用語は便利なツールですが、場合によっては、不快な思いをさせたり、コミュニケーションの妨げになります。
そのような特質を認識したうえで専門用語を使いこなす。
これこそが一流の専門家であるため、プロは専門用語は使わないと言われる所以です。
今回は、なぜプロこそ専門用語は使わないのか、でした。
ここまでお読みいただきありがとうございました。