現代においてもシラミに感染することはあります。
日本では、年間約6000人がシラミに感染していると言われています。
シラミになるなんて、衛生状態の悪い昔のことだと思う人もいるでしょう。
しかし、表ざたになりにくいですが寝具、タオル、ロッカーの共用などで、どこでも感染してしまう可能性はあります。
時々、小学校などで集団感染が起きたりもしています。
シラミがわくなんて不潔にしてるみたいだから、家族にも相談しにくい。病院に行くにしても、会社を休んでまで行けない。
しかし、清潔にしていてもシラミに感染してしまうこともあるのです。
そんな時にどうやって対処したほうがよいのかと困ってしまいます。
でも安心してください。大丈夫です。シラミは意外と簡単に処理できます。
今回はシラミの対処法を解説します。
シラミの種類
シラミの種類は主にアタマジラミ、ケジラミがあります。
水の中ではシラミはうつることはあまりありません。プールやお風呂の中などでは、シラミは毛から落ちないよう強くしがみついています。
感染経路はタオルやクシなど体に触れるものを使い回す行為です。人間に寄生するシラミは他の動物には寄生しません。人間から離れたシラミは吸血できないので2~3日で死んでしまいます。
感染すると、シラミは皮膚から吸血して強烈なかゆみを起こします。
これはどうやら異常なかゆみだということから感染に気付くことが多いです。
シラミは肉眼で見える大きさです。ゴマより少し小さいくらいでしょうか。髪の毛にくっついている卵も肉眼で見えます。
シラミは自然にいなくなることはありません。必ず何らかの治療が必要になります。
アタマジラミの一生
アタマジラミは卵→幼虫→成虫となります。
卵の期間が9日前後、幼虫の期間が10日前後、成虫は約30日前後となりますので、アタマジラミは、卵から成虫となり死ぬまで約2か月弱の期間となっています。
では順番に解説していきます。
シラミの卵
シラミの卵は頭皮に最も近い毛髪の根元に産み付けられます。
卵は毛髪にしっかりと産み付けられており、非常に小さいですが肉眼で見ることができます。
卵と幼虫は、ふけ、あるいはヘアキャストとしばしば混同されます。
9日前後で卵から幼虫が孵化します。
シラミの幼虫
幼虫の形は成虫のアタマジラミとよく似ています。
この頃から、人間の血液を吸います。
約10日で幼虫は成虫へと生育します。
シラミの成虫
成虫のシラミは、ゴマくらいの大きさです。
6本の脚を持っており、白色っぽい色をしています。
人の血液を吸います。 人の頭で約30日生活します。
成虫の雌は毎日約10個の卵を産卵します。このためシラミが加速度的に増殖していきます。
シラミの対処法
シラミは市販の薬を使います。
アタマジラミ、ケジラミどちらにも使用可能です。
シラミの対処には「スミスリン」というシャンプーを使います。
普通にドラックストアや薬局で販売しています。
購入するときにプライバシー保護のための黒い袋に入れられてしまうこともある商品でもありますので、店頭で買いにくいという方は通販で購入するという方法もあります。
使い方は、感染していると思われる部分に塗ってしばらく放置して洗い流す。これを一定の日をあけて2回繰り返します。
2回繰り返す理由は、スミスリンは卵の状態のシラミには効果が薄いため、1回目の時に卵の状態のシラミがふ化する頃合いに2回目を実施し、確実に葬り去るためです。
これで誰にも知られずに、シラミ問題は解決です。