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【経理実務へ役立つ】社会人のための簿記3級講座~「例題解説:仕入帳・売上帳」~【独学で簡単に理解】

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日商簿記3級対策~科目別解説「例題解説:仕入帳・売上帳」~

今回は「例題解説:仕入帳・売上帳」について説明していきます。

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こんにちは、ゆきじろうです。
簿記学習を社会人から知識ゼロで始めて公認会計士になりました。
複式簿記は人類最高の発明の一つと言われます。
簿記は決算書が読めたり経営が分かるようになったり決して無駄にはなりません。簿記を学べばあなたの人生も変わります。一人でも簿記を好きになる人が増えればいいなと思い簿記が好きになるような解説を心がけていきます。

例題解説:仕入帳・売上帳

「仕入帳・売上帳」の例題を解いてみましょう。

問題

以下の取引を仕入帳、売上帳へ記入しなさい。また月末に帳簿を締めなさい。

7/15 会社Aからりんご100個(単価50円)を、掛けで仕入れた。
7/25 会社Bにりんご80個(単価100円)を、掛けで売り上げた。
7/25 会社Aより仕入れたりんごのうち、5個が不良品であった為、これを返品した。代金は買掛金から差し引くこととした。
7/30 会社Bへ売り上げたりんごのうち、3個が不良品であった為、返品された。代金は売掛金を差し引くこととした。
7/31 月末になり帳簿を締めた。

解答

解説

まずは、取引全体の流れを把握することが大切です。

100個のりんごを仕入れて、80個だけ売り上げました。

在庫は残り20個です。

この在庫20個のうち5個が不良品で仕入業者へ返品しました。

また、売り上げた80個のうち3個が不良品で戻ってきました。

このような流れを把握しつつ、あとは仕入の方は単価50円、売上の方は単価100円で計算します。

学習のポイント(実務小話)

仕入帳・売上帳の例題を解説しました。

商品を仕入れて売る、単に単価と数量を追いかけるよりも、ビジネスモデルについて理解しておくとより、帳簿の作成が簡単になります。

例題では、仕入価格は50円です。それを1個100円で売っています。

1個売るごとに50円儲かる計算です。

80個売れたので、もうけは80個×50円=4,000円です。

一方で、在庫の売れ残りリスクもあります。

例題では、100個仕入れたけども、80個しか売れなかった。20個は売れ残りと見ることもできます。

このまま20個売れ残ると、20個×50円=1,000円の損をしてしまいます。りんごは持っているとやがて腐って商品として売れなくなってしまうからです。

そのまま月末を迎えましたので、今回の例題でのもうけは、4,000円ー1,000円=3,000円となります。

仕入れには常に売れ残りリスクがあります。

ビジネス全体を理解することで、仕訳帳・売上帳についてより理解が深まります。

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